無地感覚の黒の深い素材がもっとも格が高くなります。その時々の立場に合わせて 着こなして下さい。
[レース素材] 準喪服から略喪服に。控えめな印象のものや小さな柄のレースならば構わないでしょう。準喪服として着用する場合は必要以上に肌が見えないように注意します。 [シフォンなど透ける素材] 部分使いであれば準喪服から略喪服として。身体のラインがはっきり出るようなデザインは避け、下着にも十分気をつけましょう。 [サテン] パイピングやリボンのアクセントなど部分使いであればお洒落の1つとして。 [刺繍] 準喪服から略喪服として。華やかにならないようにします。 [ニットやカットソー] カジュアルな雰囲気になりやすいので注意が必要です。略喪服のインナー程度の 着用にとどめます。
ブラックフォーマルウェアに用いられている素材は、特殊な染め方をして深い黒色に発色させています。タウン用のブラックスーツが白っぽく見えるのは染め方が違うからです。
[喪服は黒限定か] 正喪服は黒、準喪服も黒が望ましいとされています。3回忌以降の法要や急な弔問には略喪服として、グレーや紺、濃紫、抹茶色などの色喪服も着用されます。この場合は合わせる小物を黒でまとめます。 [白いブラウスの着用は?] 基本的にはお勧めできません。男性のシャツと混同しがちですが、女性は黒でまとめます。急な弔問や、お清めの御手伝いなどでは着用することもあります。
アイテムとしては、シンプルで肌の露出の少ないデザインのアンサンブル・スーツ・ワンピースなどが一般的です。
[スカート丈はどれくらい? スリットはいいの?] スカート丈は長いほど格が高くなります。最も格が高いのはロングドレスになります。 ただし一般の方ではこれほど改まった装いをされる方はあまりありません。一般的にはふくらはぎ中間程度のフォーマル丈や膝頭が隠れる程度の丈が望ましいでしょう。座ることも多いのでミニスカートは避けます。 スカートの深いスリットは避けますが、タイトスカートの機能面的なスリット程度は構わないでしょう。 [パンツはいいの?] パンツスタイルよりはスカートの方が格が高いとされています。準喪服から略喪服として着用します。スパッツやスリムなデザインはカジュアルな雰囲気になるので注意します。 [プリーツスカートは?] 準喪服から略喪服として着用します。デザインの1つなので特に気にする必要はありませんが、全体的に華やかにならないよう気配りします。 [袖丈の選び方は?] 肌を出さないことが基本ですが、七分丈・五分丈・半袖など、立場と季節に合わせて選びます。夏の暑い時期であれば喪主の方でも半袖を着用することもあります。肌の露出が気になる時は、手元に手袋を添えます。
1着あればどんな時でも、というオールシーズン型から季節に応じたシーズンフォーマルへと多様化してきました。催される式場に合わせて選びます。
[サマーフォーマル] 5月のゴールデンウィーク明けから9月中旬にかけてはかなり暑い日もあります。季節に合わない厚手の物を無理して着用しているのはスマートではありません。最近はセレモニーホールなど屋内での式が増えてきたとはいうものの、暑さの厳しいときこそさわやかな装いが望まれます。 黒という色目は必要以上に重く見えます。夏用のウェアを涼しく着こなすのがスマート。最近では専用の下着(汗取りパット付インナーシャツ)も開発されていますので季節に合った着こなしを取入れて下さい。 [冬のコートは?] 黒やグレーなど華美でない色を選びます。また、お焼香・出棺の際は脱ぐのがマナーです。
洋装には和装のような年齢による着分けや、既婚者・未婚者の区別はありません。 ただし、それぞれの社会的立場を考慮した、その場にふさわしい装いが求められます。
[社会人1年生です。] 学生から社会人になると、1人前の大人として、節度とマナーが求められるようになります。きちんとした印象を与えるような服装が好ましいでしょう。初めてのブラックフォーマル〜ファーストフォーマルは着こなしやすいアンサンブルやスーツスタイルがお勧めです。流行感を取り入れたデザインやアクセサリーでルールをわきまえながら若々しく装います。 [年齢とデザインの関係は?] 年齢によって着てはいけないデザインというのはありません。自分の社会的地位や その時の立場によってふさわしいものを選びましょう。自分が気に入っていても周囲に不快感を与えるような装いは常識を疑われます。節度をわきまえた慎み深さと相手への思いやりを装いで表現することが大切です。 [若々しく着こなしたい] 黒一色だからこそスマートに着こなしたいものです。体形に合わない物はそれだけで野暮ったく映ります。シーズンに1回は袖を通してチェックしてみましょう。
不祝儀では必要以上に飾り立てること無く、どこかにポイントを置いた慎み深い装いが大切です。最低限用意しておきたいのもとしてバッグ、ネックレス&イヤリング、念珠、ふくさ、ストッキング、靴などがあげられます。
[手袋の扱い方] 黒い手袋は年間を通して、慎み深い装いの1つとしてお勧めのアイテムです。仏式の場合のお焼香の時は、あらかじめはずしておきましょう。献花や玉串をささげる場合ははめたままで構いません。 [数珠(念珠)] 基本的な喪服の装いとして準備しておきたいものです。洋装には小ぶりの片手念珠がバランス良く映りますが、各宗派に応じてそろえて下さい。 [ネックレス&イヤリング] 日本では必ず一連の ネックレスを用います。連が長くなったり珠が大きいと華やかな印象になりますから注意しましょう。繊細な光沢感のあるパール(白・グレー・黒)のほか、黒曜石や黒べっ甲・黒珊瑚・ジェット・オニキスなどを用います。 [扇子] 暑い時期には欠かせないアイテムです。より格調高く装うには黒で統一します。 [バッグ&手提げ] バッグは布製・表皮 製の小型の黒の物を用います。暑い時期には清涼感のあるホースヘアーもお勧めです。悲しみの席では何かと荷物が多くなります。フォーマルシーンにふさわしい黒の手提げ袋をプラスして持っていると便利です。
普段着とは違い、自分の好き嫌いではなくその場に合った装いが求められます。トータルバランスを整えてきちんとした装いを完成させましょう。
[ヘアースタイル] 清潔感があれば問題ありませんが、あまりにもボリュームがある時や華やかなカラーリングを している時は、小さくまとめるといいでしょう。 [メイクはどうする?] 華やかにする必要はありませんがたしなみ程度のメイクは必要です。原色系の口紅や ラメ、パール感のきついものは、流行でもふさわしくありません。 [マニキュアは?] 遠目にも目立つような色はふさわしくありません。マニキュアはしない方が無難ですが、必要な場合は目立たないベージュ系やヌードカラーなど目障りにならない色目を選びます。 [指輪はつけていてもいい?] 基本的にはつけません。既婚の方なら結婚指輪のみにしましょう。華やかな雰囲気のファッションリングは避けます。やむを得ない場合は石を内側にまわします。 [香水の扱いは?] 周囲に気づかれるような強い香りはふさわしくありません。相手を思いやる気持ちで普段より控えめにします。 [ストッキングは?] 正喪服は黒、準喪服は黒もしくは肌色、略喪服は肌色で構いません。素足ではカジュアルな雰囲気になり失礼にあたることも。たしなみとして1足余分に持つと安心です。また模様の入ったものや網状のものなどは華やかな印象を与えるので好ましくありません。 [靴の選び方は?] お勧めなのは布やカーフを用いた、光沢や飾りのないプレーンなパンプスタイプの黒の靴です。爬虫類の皮や光る金具のついたものはふさわしくありません。また、流行のミュールはカジュアルな印象を与えるので好ましくありません。フォーマル感を出す為には3cm〜5cm程度のヒール高があると尚よいでしょう。ブーツに関しては、流行でもロング丈のものは避けて下さい。 [弔事の時のハンカチ] 手元のハンカチは、案外目立つものです。特に制約は有りませんが、喪主やお身内など、目立つ立場の方には白、もしくは黒をお勧めします。